まずは、追走するノベルゲーの可能性
ノベルゲームにおけるテクストが他に比べて特異とみなすのは性急であろう。
ノベルゲームは始め「点」で始まっている。
次に2点間の距離へと移行する。
そしてそれとおなじ形式を保続し続けながら次は、正接へと移行する。
この移行の過程で「点」が喪失していく。
今のところよい作品は三角関数的であり正接関数の輪郭をロジカルと協調しているものだろう。
さらに先進的な作品というと何があるだろうか?
例えば、こんな形式の作品に出会った。マイナーな作品ではあるが好感が持てた。
つまり、それはロジカルに話を進めざるを得ない。そのなかで、平行線が交わることをロジカルに進める。
へんてこな話である。
でも、ご存じの通り非ユークリッド空間では平行線は交わる。
哲学領域での似たような話ではA≠Aが成立するという話。
このことをきちんと形式的にかつ説明的になりすぎずやるのは容易なことではない。
文学でこの手の小説はあるのにノベルゲームではとんとみない。
まあ、この手の手法の文学はとんと売れていないからしようがないのかとも思うが、やり方によったらおもろーだと思うのはあたしだけなんだろうか。