去人たち開発ブログ

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自転車旅にでるのに、できるだけ勇気を使わない方法

5泊6日での「ゆるい九州をサイクリング、時々ヒルクライム」をしてきました。
自転車で旅にでる勇気なんてもってねーし、と思っていた自分が、できるだけ勇気を使わずに自転車旅に行ってきたレシピを残しておきます。

目次

自転車旅での勇気

「自転車で旅にでる勇気」とはどういうことでしょうか? 勇気?

勇気(ゆうき、希: ἀνδρεία, 羅: fortia, 英: courage)とは、普通の人が、恐怖、不安、躊躇、あるいは恥ずかしいなどと感じる事を恐れずに(自分の信念を貫き)向かっていく積極的で強い心意気のこと。
出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

自転車旅にでかけるのに勇気を出すなんていうのはつらい。
逆に考えるんだ!
恐怖、不安、躊躇を小さくして、勇気を出さずに自転車旅にでたいのです。

自転車旅での不安

自転車で旅にでたことがない、ということが恐怖や不安ではありますがそれを深掘りしていきます。
自分が不安にも思っていることを書き出していきます。

  • はじめてのコースでどれだけの距離をどれだけの時間で走破できるか想像がつなかない
  • 自転車の故障
  • 身体のケガ
  • 方向音痴なので迷子になって目的にたどりつけない
  • 旅先でのトイレ問題

自転車旅といったときに不安を感じる部分は人それぞれです。
不安を小さくするためにはどうすればよいのかを検討し、具体的な対策をすることで、勇気を使わずに自転車旅にでることができるはず。

はじめてのコースでどれだけの距離をどれだけの時間で走破できるか想像がつなかない

経験したことがないことに対して、どんなに時間をかけて正確に見積もりを立てようとしてもムダです。
不安だからといって、机上の見積もりに時間をかけること自体もムダです。実際に、やってみてどのぐらいかかるかが一番イイ。

実際に見積もってみた

では、具体的にどうしたのか。
平坦は普段から走っているのでわかりやすい。平均時速と距離毎の休憩時間を決めてしまえば、機械的に計算できる。
問題は信頼性の高い登り区間の見積もりを出すこと。

  1. ルートラボで行きたい箇所経由で自由にルートを作成
    獲得標高と平均斜度を確認する
    f:id:kowasuhito:20181008201016p:plain
  2. 獲得標高と平均斜度を確認する
  3. 自走していける範囲に「計測用ルート」を作成
    獲得標高は気にしなくてイイ。とりあえず、斜度が良い感じになっていれば。
  4. 自転車旅で想定しているフル装備で、そのコースにいって登りの時間計測する。
    獲得標高は気にしなくてイイ。とりあえず、斜度が良い感じになっていれば。
    ※キャンプ道具一式、水、食材を合わせると荷物の重量だけで軽く10キロオーバーになる。
  5. 計測用のルートの獲得標高と、自転車旅の獲得標高を比較して、ざっくり見積もりを出す。
    計測用ルートの獲得票高が500mで1時間かかったなら、獲得標高が2000mなら4時間、とか。
    実際の獲得標高と計測用の獲得標高はできるだけ近い方がよいです。100mの獲得標高の時間を30倍して獲得標高3000mの目安にするのはブレ幅が多すぎてアテになりません。
  6. 自分なりの安全マージンをみる
    延々と登り続ければ疲労するので速度は落ちるので平均速度を下げてみる。一定距離毎、あるいは一定獲得標高毎に10分休憩とか休憩時間のマージンもとる。
  7. 見積もり結果を確認して、時間的に無理がなさそうなら、そのルート採用する。無理がありそう、もっと余裕を持ちたいのであれば、再度ルート修正して必要があれば再計測を繰り返す。

【例】大分港から長者原までの見積もり

総距離: 75km
だいたいの登り区間距離: 35 km
獲得標高: 2000m
事前に計測した結果: 獲得票高 500m で約1時間
マージン: 獲得標高 1000mごとに休憩15分

なので

登り区間 35km に要する時間は 4時間30分
残りの平坦と下り区間(40km)を 平均 20km で走ると2時間
ルートに街中が多ければ信号待ちが増えるので平均時速はさらに下げて見積もる必要がある。

あわせて、6時間30分ぐらい。
お昼休憩も1時間いれれば、7時間30分ぐらいっていう見積もり。

※実走した結果をみても、この見積もり方はまあまあ使えると。マージンを多めにとった計画をたてて、計画に対して1時間以上前倒しで到着できました。
ヒルクライム心理的な余裕があるので、自分のペースで着実に登ることができました。

自転車の故障

自転車の故障は当然おこると思っておく必要がある。
最悪のケースを想定しておくこと。つまり自走不可能になった状態です。

自走不可能になったときどうするか?

こんなもの、潔く自転車旅は終了だと腹をくくるのが良い。なんとか修理したとしても、不安を抱えたまま不慣れな旅をしても楽しくない。
自分の場合は、自走できなくなったらau損保の「自転車ロードサービス」を使うつもりでいる。

ちなみに、自転車保険はこれまで3社ほどつかってきたが、「自転車ロードサービス」があるので、 au損保を使っている。
多少の価格差、補償内容の違いはあるが「自転車ロードサービス」は遠征時に心強い。

当然だけど、退却時には電車を使うことになるので輪行バッグを持っていくことと、輪行の練習も忘れずに。

どこまで自転車を修理できるようにするか?

メカ音痴な自分は、修理はパンクまでと決めている。実際にパンクした時のチューブ交換ですらかなり難儀している。
完走できる確率をあげたい、という時にパンク修理できるかどうかは大きく変わるので、パンク修理ぐらいはできるようにしているだけ。

自転車に乗っているならパンク修理ぐらいできろ!
みたいなことは、自転車旅に勇気を持ち込んでしまう。
それすらできなくても自転車旅にでてもいいじゃない。
そう、「自転車ロードサービス」がぼくたちにはあるんだ!
という気持ちでいいのかな、と思う。
実際に修理する状況が発生すると心理的プレッシャーもかかる。宿をとっていればチェックインの時間が気になるし、夜間走行の負荷、山岳コースが入っていればなおさら心身の負荷は高まる。
修理に自信がなければ、故障が再発するんじゃないかと思うことで、思い切りペダルを踏むのも難しくなる。
そして、気もそぞろになって自転車にのっていると事故ますんで。

故障率を減らすというアプローチ

まず、遠征する前にショップで自転車を点検してもらう。壊れそうな部分があったら先にメンテしておく、というのが1つ。
買ったショップが遠い、いつも混雑していて見てもらうタイミングがない。
そんなときは自転車業界のコンビニこと、サイクルベースあさひ一式点検をしてもらうのもアリかもしれません。
ショップのメンテ待ちが大渋滞しているときに、何回か利用しました。
「何も問題ありませんでした」だとしても、プロによる点検があることで「安心感」を買うことはできます。
これを高いと思うか安いと思うかは自分で判断してください。

故障率を減らすためのもう1つの方法。
壊れる箇所、つまり部品を減らせば故障も減るし、一つ一つの部品が頑丈であれば故障が減る。
部品を減らすといってあまりないですが、例えば、前のギアが2枚あるものを1枚にするとかすれば、前側のシフトに関するトラブルはなくなります。これも故障率を減らすというアプローチになると思います。
部品を頑丈にするという意味では、タイヤをパンクしにくいものにすれば、平均速度は落ちてもパンクに対して不安感は小さくすることができます。
多少、コケたりぶつけたりしてもびくともしないクロモリフレームの自転車を選ぶというのも良いと思います。

身体のケガ

ケガの元となる無茶なことはしない、というのは前提にしても、どうにもならないときはある。
特にロングライドしていれば膝、腰を痛めてしまうこともある。落車するかもしれません。
そうなったら最寄り駅を目指して、おとなしく退却する。これも頭の中で事前にイメージしておくと良いです。
遠征先でアドレナリンがでている状態ではどうしても無理しがちだし、完走したいという欲求は判断を誤らせます。遠征先で無理をして身動きがとれなくなるのは最悪の状況です。
完走できなくても輪行して帰っている自分をイメージして褒めてあげてください。

湿布薬、鎮痛消炎剤を携帯してもいいけど、痛みが出てきたら駅寄りのルート、ヒルクライムを避けるなど、退路を常に気にしながら移動するというのも勇気を使わないゆるい自転車旅だと思う。

方向音痴なので迷子になって目的にたどりつけない

大丈夫、われわれには GPS がある。
GPS が使えない状況がくれば、ゲームオーバー、そういうルールにしよう。

GPS機器を2つ以上用意

スマホがあればまず、大丈夫だろう。いやいや、スマホ一つでは勇気が必要になってしまいます。だってスマホは壊れやすい。
そこでGPS付きサイクルコンピューター
サイクルコンピューターも各社からいろいろでているが、自分が今使っているのは Edge520J
ちょっといじると地図も表示できるので、通信環境がない状態でもルートを探せるという強みもある。

スマホのバッテリーを長持ちさせる

各メーカーいろいろだとは思うが、スマホに設定があると思う。
とりあえず、使わないときはフライトモードにしておくとか、そういうことで相当もつ。
モバイル通信がなくても表示できるオフラインマップもいれておくとよい。
GPSだけオンにすることで、余計な電池消費をせずに現在地を把握することができる。

バッテリー

スマホサイクルコンピューターも電源がきれれば、ただの飾り。
モバイルバッテリーは持っていこう。
できるだけ勇気を使わないためには 10000mAh のを1つよりも、5000mAh のモバイルバッテリーを2つ持っていくという選択がある。
モバイルバッテリーだって壊れる。
そして充電用のケーブルも2本以上ね。

旅先でのトイレ問題

いまだに、こればっかりは勇気を使っていますが、少しでも勇気を使わないように。
ストレス、緊張ですぐお腹くだしちゃう人間には、自転車旅にかぎらず旅先はつねに勇気を必要とする冒険である。
まずは、トイレ視点で用心深くコンビニ、道の駅、観光スポットを確認しておくこと。
何もない道を走っているときは、リラックスするしかない。それに自転車は他の乗り物と違って自由に外にでることができる。いざとなればどうとでもなる。
そう、これも頭のなかでイメージしておくと、いざというとき勇気を使う量は減ると思います(たぶん)。
あと、自然環境にご配慮を。登山のトイレマナーを参考にどうぞ。



何度もフル装備で山にでかけ、ロングライドをしながらスマホのバッテリー消費量を計測して、輪行を目的に電車に乗り、パンク修理の練習をして、ルートラボでメインルートを作成後、トラブル発生を想定してバックアップルートを作ることで、
あまり勇気を使わずに「ゆるい九州をサイクリング、時々ヒルクライム」に出発することができました。

自分が気づけていない自転車旅の困難があるに違いない、という不安はずっと残り続けていましたが、体験したことがないことへの不安というのは体験してみるしかないわけで、効率の良い勇気の使いどころはここだろうな、と。