VS2008
ひさびさにVisual Studio 2008を起動したら30日が過ぎていて使えん。しかたなく、2005を起動したら、2008プロジェクトの下位互換はない。なんとも悩ましい事態である。
yanesdk.netもフリーゲームでは鳴かず飛ばずだ。Nスクや吉里吉里にシェアを奪われ奪回の余地はなさそうだ。
Nスクはどうあれ、吉里吉里は評価が高いエンジンだしまあ、しかないかなあと思うところはある。ただ、吉里吉里が素晴らしいエンジンだとしても、TJSのめぼしいIDEがないことがプログラマとしては選択を困難にしている。
C#から吉里吉里+TJSに乗り換える動機は十分だが、VS2008開発環境を放棄するのはちょっと無理だ。
最近のプログラマはハイテクな開発ツールをうまく使いこなす能力が重要になっていて、秀丸とコマンドラインとかcygwinとかを使いこなしても変態扱いぐらいにかされない。
あたしもMakefileは書けないが、そんなものを使う必要なんてもうないのだ。
古き良き時代をいきる古参連中は、Makefileも書けないと白い目で見るのだけど、彼らはEclipseもエディタ程度にしか使わないのは脳が老化しているからだろうと思っている。
あとあたしは経験的にパフォーマンスが必要なアプリを作ることを対して問題のあることではないと考えていた。まあ、今のところ読み違えたといっていいのかもしれないけど。
yanesdk.netの描画能力は速い、ちょっぱやだ。ただ、それは3Dグラフィックベースでグラフィックボードのハードウェアのパワーを使うという前提ではあるけど。それでもあたしはムーアの法則という後ろ盾をもって問題にならない問題だと思っていたわけだけど、技術の進歩とユーザの動向はまあ、もちろん別だったわけだ。
グラフィックボードの性能が2年で倍になるとしても、ユーザがそれに連動してそれに乗り換えるわけじゃあない。
もし、今のグラフィックボードで性能が足りないとしても2年後に倍になるなら、数年後に完成するだろうアプリをyanesdkで作ることに問題はないって考えていたわけ。
javaを知ったとき(i486とかいうちょっとばかり懐かしいCPUの時代)、そのころC++にうんざりして使い始めて、これはらくちんな言語だなあと思ってライフゲームを作った。でもあまりの遅さに実用向きじゃないなと思った。それで見切りをつけた。
けど、現在javaはプログラミング言語のメインストリートを大手をふって歩いている。javaに対する誤った評価に対する反省もつもりだったが、コンテクストが分かっていなかったみたいだ。
まあ、ほんとのところ、ごひいきにしているyanesdk以外を使うなんていう毛頭頭になくて、yanesdk.netを使っていいと思うことはたくさんあったし、それをさしおいて些細な欠点をあげつらうのは公平じゃないとも思う。
ところで攻殻機動隊を見返して思ったのだけど(野崎訳と村上訳
の比較検討なんてするつもりじゃなくて)、引用なんてそんなレベルにまで引き下げられることもあるんだなあと。
いやはや、本質的な問題じゃないというだろうけど、あたしにとっては深く考えてしまうわけで。