kowさんは天ざる大好き

創作に絶望すると、世界が反転した日記

6月28日(日)

今日は グランフォンドKOMORO新型コロナウイルスで中止になった代替イベントが Zwift で開催される。予定があるからなのか、身体の重さはない。先日のお酒が少し残っている。酒量のコントロールができないのはあいかわらず。二日酔いになっていないだけまだマシか。
起きて朝の儀式をすませる。酒を抜く前に風呂に入りたい。今日は本気でペダルを回す。剃毛しておこう。パナソニック ボディトリマー お風呂剃り可 海外対応 男性用 黒 ER-GK80-K で両足をそりそりする。サイクリストが何故脚の毛を剃っちゃうのか? マッサージしやすいとか空気抵抗とかいろいろ説はあるが謎である。オレはチャリダーの文化を言い訳にオレの脚に倒錯するために剃っている。デリケートゾーンもそりそりする。陰毛は長いしもさもさしている。大量に汗をかき皮膚がふやけてくると毛自体が皮膚を傷つける。陰茎が見えないほどに毛が繁茂しているわけで、余った皮がその毛の餌食にあい、そのままペダルをまわすと擦り傷状になる。もはや陰茎はその生物学的価値を発揮することは困難となる。別に使わないとかそうではなく、痛いのが地獄。皮に触れない程度にばっさりと毛を短くする。ちょびひげ。全部剃ってもいいかなーと思うが、全部剃ってしまうと逆にそり続けないと美しくない。ちょい残しが正解である。お尻のおけけのほうもブラインドで剃る。綺麗に剃れているのだろうか。あやに見てもらおうとしたがデリカシーがありすぎて外出している。脱落したおけけをコロコロで処理して風呂にはいる。そして十時からのイベントにむけての準備をする。今日のルートは約100キロ、水、補給食、へたしたら着替えも用意したほうがいい。強力なサーキュレーター、扇風機の二台体制で風を送るが汗なんて乾かない。全身ぬれぞうきんみたいになって走ると神経をつかって集中できない。多分、オレは雨のライドだったら追い込めないだろう。ソロでのチャレンジはサポートがいないので水も最初のうちに用意せねばならない。水分の吸収を早めるためにも水は冷やしておきたい。冷蔵庫で冷やした水を二リットル、冷凍庫で凍らせた水を一リットル。一時間で一リットル消費して、ゴールは三時間後。凍った水は二時間後には半解凍されていてほしい。補給食はカントリーマームとキットカット。汗を大量にかくので、汗を服用のタオルを手元に準備。トイレをすませて、心拍計ケイデンスを接続。ベランダの扉を全開にして風通しを最強にする。湿度が高い。汗がやばいことになりそう。なんやかやしているうちに、あと五分で出走。ぎりぎりでイベントにログイン。サイコンを忘れたので取りに行くとすでに出走してる。ぎゃー、はよいかねば。
スタートは三百位ぐらいからスタート。全体では五百人ぐらい。100キロライドを五百人、Zwift もかなりユーザーが増えた。今回はできるだけ上位を目指ざす腕試し。平均で三倍で踏み続けたれたら最高。良い集団をみつけてそれなりの順位も狙いたい。一気に踏んで三倍あたりの集団を探す。百位あたりまで一気に上がる。だいたい三倍。しかし序盤のライダーたちはオレも含めていいポジションをさがして安定しない。どこで集団をつくるか定まっていない。オレもその駆け引きにのっかったものだからパワーを出したり緩めたり、坂でおもいっきりつめてみたり、序盤で翻弄されすぎ。序盤三十分で汗だく、そして水をがぶ飲みである。これあかんやつや。百位前後にいて、序盤で三倍、このあとペースはおちるだろう。オレがもう三倍で踏み続けられる気がしない。一旦、追うのはやめる。三倍近くで踏みながら、チャンスがあれば上を目指すし、下がるながら後ろの集団で体力を温存する。でも不思議なもので前に前にでたくなる。チャリで学校に通学していたころ、なぜか前のチャリを抜くことに命かけていて、しかもそういう人種は確かに少なからずいて、なんでもない道でママチャリ同士の抜きつ抜かれつのバトルが偶発的に発生することがある。十二歳は素敵だ。
一時間経過して、順位は百位ぐらい。坂道多めなのに、慌てて出走したのでディープリムのホイールである。登りがすすまないことすすまないこと。必死について行く。アップダウンが多すぎる。半分の五十五キロ地点、火山の頂上付近。足が終わった。心拍がどうかしちゃって補給がとれない。ゲロでるぞ。それでも気合いでキットカットを口にいれ水で流し込む。ほんとゲロ出るぞ。でも足は疲労とエネルギー切れの両方の症状。身体はぬれぞうきんだし、グローブは汗でぐちゅぐちゅ音がする。いったいこれから先どんだけ登りがあるのだろうか……
平坦メインのコースをすすむ。あー、ジャングルだ、グラベルだ、いやだ。もうリタイヤしたい。坂で踏み込むと目がチカチカするよ。そして Epic KOM と続く。もうだめかも知れない。止まらないことを選択。負荷をおとして二倍強で踏む。抜かれるがもうやることは全部やった。後悔はない。登り区間では集団はなくなっている。kow@suhitoの一人旅がはじまる。回せるだけ回す。心拍は一七〇。アップダウンを活かしてできるだけドラフティングに入る。すまねえ、乗せてくれ。山頂をゲットする、水がなくなった。三リットルどこにいったんだよ。下りにはいると自転車をおりる、惰性で下ってくれる。よし、水。自転車をおりると膝がわらっている。自分の体重をささえられない。脚おわってる、Hahaha。自然と一人ごと。あやも腹を抱えて笑う。ボトルに水をいれてもどってくると、自転車がとまりかかっている。単純な下りではなかった。踏んでいく。残り三〇キロをきる。見えてきた。腕、肩、首が張っている。自転車のポジションもイマイチであったか。でもいい、あとは気合い。一気に下ってのこり二〇キロ。三人の小集団。前の小集団とは一分近く。後ろとも一分近く。誰かが飛び出して前を追うなら、はやくしないと追いつけないだろう。前の集団のほうが速度が速い。残り一〇キロで一人がでる。四倍で踏んでいる。前の集団に追いつけるのか、追いつけないのか、判断できない。ハンドルにしがみついているだけ。追走なんてもってのほかだ。二人は追走しない。しかし踏み続ける。「一緒に前を追わないか?」ではなく「オレが勝つ!」だったようだ。っていうかずいぶん脚を残してたなあ。オレはゴール、ゴールにさえつけばいい。時間感覚がなくなっている三時間は越えている。でも二時間ぐらいからずっと時間がすすんでいない。ペダルがまわっていて足がなんとかそれを繰り返している。ゴールまでは二人旅。お互い一瞬しかけようとするが、相手も瀕死の様子。もう1つの順位なんて気にしてない。オレは終盤数キロを引いてもらい、そのままゴール。ペダルをとめる。一一〇キロを本気で走ったのはじめてだよ。一一〇キロは本気ではしっちゃだめ、ゆっくりのんびりロングライド、一日かけてはしらなきゃ。サボっていた割にはまあよかったか。ただ、今回のライドで Zwift に FTP が大幅に減少を検知されてしまった。オレはゴールしたあとの仕打ちがそれかよ!と突っ込んでしまう。

満身創痍。腹が減っている感じはあるが食べれる気がしない。ゲロでそう。今すぐに横になって永遠に眠ってしまいたいが、身体がぬれぞうきんになっている。靴下もびしょびしょで歩くと、水の足跡ができる。もう、自分が大嫌い。汗まみれになった服、トレーニングマットを洗濯。裸になったし、風呂もいくか。身体中ばきばき、階段がまともに降りれない。大浴場につかって足をもみもみする。ドキドキがおさまっていないので頭がぼーっとする。部屋にもどってポンジューススパークリングをがぶ飲みする。運動後のポンジューススパークリングは最高。洗濯物を干して、ベッドに横になる。今日はこれで終わってしまえ! やっと時間が流れ始めた。