去人たちを作れなくなったうつ病プログラマーの地方生活日記

創作に絶望すると、世界が反転した日記

7月20日(月)

軽い悪心で目覚める。朝六時。朝のルーチンワークを終えて少し川沿いを散歩する。いい加減外にでないと本当に死んでしまう。安全地帯にいるとずうっとずうっと地下へ地下へと沈降していって最後には浮上できなくなる。他人の視線も層だし、背景を動かさないと自己の変化が起こらない。
部屋に戻るとコーンポタージュを飲む。胃に優しい。もし、体調がよくなれば、仕事上がりにタンブルウィードにいって馬たちとコミュニケーションとれたらいいなと思い、早めに仕事を始める。
今日も体調不良で丹波さんと栞の二人が休み。栞は基本病弱だが、多少モチベーションとも連動しているところがありそういうプロジェクトの谷間の時期に来たのかも知れない。昔は意気投合してコードを一緒にかいていたので気がかりだ。そんな中、あまり体調がよくないオレも休みたいところだが勤務時間不足で生活資金すら危うい。かじりついてでも働く。傷病手当金ってのは本当に給付まで時間がかかる。
オレはふりかえりをリードできるメンバーが少ない件を勝手に問題化してできる人を増やすタスクに着手。ふりかえりの勉強会ドキュメントを作成する。うちの会社は基本的にコミュニケーション能力が高い人が多い。オレみたいなコミュ障が少数派だ。コミュ障はコミュニケーションを円滑、失敗しないためにフレームワーク、プラクティスをしようする。ふりかえりもフレームワークがある。フレームワークにのかって、そのときどきで多少カスタマイズしながらやりとりをする、ということには慣れている。コミュニケーション能力が高いと地力でコミュニケーションをやってしまえるので、逆にフレームワークがまどろっこしいものに見えるのだとおもうし、他人行儀、茶番に見える人もいるようだ。ふりかえりをリードしているオレだって演技がかった発言をするし、フォーマル過ぎないカジュアルな議論の場と認識している。デイリースタンドアップは相変わらず不毛。新しいプロジェクトに先行着手して技術的にリードしている沓掛さんの投げた感じが痛い。プロダクトオーナーとプロジェクトマネージャーとの連携がまったくとれていないのを困っていて相談していたが、誰もボールを拾ってもらうことができなかった。彼にとってはそれで心が折れたようだ。スキル、タスクの実行能力も十分ではあるが開発プロセス管理を行うにはもう少し視野をもつ必要がありそう。そして本人もそれを期待されているとは思っていないようで、このへんはプロジェクトチームの課題だろう。っていうか、話してないだろうな、あのチーム。心が折れた沓掛さんのことは理解できる。純粋に技術的なところを伸ばしてイケてるエンジニアになろうというのも分かる。いずれ、それも頭打ちがくるし、天才プログラマがすべてコーディングしてプロジェクトを去って行く迷惑天才プログラマだけにはなってほしくない。運用、保守をするのはコードを書いた本人であるべきだ。オレたちもそれを目指しているのだから、早撃ちガンマンタイプを目指すなら価値観が異なるのだ。スキルがあるからこそ、期待してしまうのだが、やはり酷なことだろうか。プロダクトオーナーやプロジェクトマネージャーがそもそもどうかしていたらこんなことにはならなかったのだが。沓掛さんはプロジェクトマネージャーの前では大人の対応をしている。◯◯◯したほうがいいと思うんですけど? と言葉を手放しで放り投げるのが痛ましい。エンジニアの嗅覚だろう、ヤバいのでオレは責任をとりたくないという言い方だ。痛ましいし悲しい。オレはこういうふうに仕事したいんで、こんだけのリソースをください、とか相談にのってもらえなくて困っているので、マネージャーとにペアオペする時間を二時間以上とってください、とかね、いうと仕事も楽しくなるんだけど。たぶん、何度かやって諦めたのだろう。それを改善したいと思うものもいれば、改善するより別の環境にうつったほうが価値が高まると感じるものもいる。それは人それぞれだ。正直、オレも登場人物の気持ちは分かる。
お昼になって、頭痛がひどくなる。カップ麺をたべて直ぐに横になる。うっすら寝たが、気分は悪いわ、頭痛は悪化するわで最悪。在宅勤務、誰が見ているわけでもないし。ため息をついていると、後ろからわっ、と声をかけられる。オレはびっくりしておしっこを少しちびってしまう。なんだろうと思うと、あやである。怒鳴り返してやろうとおもったが、あまりの驚きのあまり口はあわあわと開閉するだけで声がでない。もう、なんなんだよ。おまえは、おとなしくあっちにいって本でもよんでろよ、というとつまらさそうに部屋の隅に言ってKindleで本を読み始めた。
ずっと一人で作業していて、気が滅入っていたので、午後はCRMチームのキンさんとペアワークする約束をしていた。定刻になると Zoom で合流。ミーティング会のキングことオレ、ミーティングに遅刻する、これ絶対ユルサレナイという魔物に取り憑かれている。そして定刻開始の Zoom にキンさんも間髪いれず登場。オマエモナカナカヤルナ。まあ、ホストがメンションすればいいんだけどね、ミーティングっていうのは頭をつくっておいてから来る、っていうのが個人的に好きなので。これはオレの個人的な価値観なのでどうでもいい。でも真面目な人なんだなーってとても感心する。ちなみに沓掛さんはミーティングはメンションでよばれてもなかなかこない。メンション、即応、という期待があるのは送信者側であって受信者側はそんなつもりで Slack 起動してないからね。そもそもミーティングに期待してない可能性がおおい。ただ惰性でやってるミーティングにでたくないの当然だ。下期のチーム目標設定を作っていく中で、BI ツールの使い方を知りたいというキンさんからのリクエストをベースにペアワーク。まずは、このペアワークのゴールを明確にする。キンさんが、このペアワークから得たいものは何かを確認する。そこで認識を合わせた上で、オレがこういうプロセスでやりましょうと提案する。ゴールまでの道筋になる。そこを大筋で合意して、では一合目に行くためにこれをやりましょうというかたちで、目標のゴール、山頂を目指す。キンさんとははじめてのペアワークだったが、真面目、丁寧、わかりやすく話してくれるのでこれはやりやすい。ペアワークしていると、とつぜんのアオさんが会議に参加。興味あるので片耳参加です~というフランクさと興味あるのはキャッチアップしていくぜという貪欲さはさすがだ。オレなんかぜったい入っていけない。人が増えたのでオレも緊張する。意味のあることを説明しなければ。このあたりはしっかり資料をつくっておいたので恐れることはない。ドキュメントをベースに説明すればよいし、そちらは対人の緊張のないフラットな思考で整理されている。はあ、ドキュメントって助かるわ。キンさんに説明したり、運用方法について議論を交わしたりしながら有意義なペアワークが終わる。アオさんは途中で他のタスクで離脱。最後の最後で充実した一時間。キンさんに感謝して離脱。フルタイム定時、上がろう。打刻する。

タンブルウィードにいきたいなあと思ったが体調がやっぱり悪い。布団に横になる。もしかして熱があるかもしれないなあ。オレは体温計をもっていない。昔から体温計のない生活をしている。体温を測るから自分が病気だと思ってしまうという、体温を測らなければ病気ではないという持論によるものだ。風邪ぐらいなら許されたのだが、新型コロナウイルスもあるしうつしてはいけない。体温計も買った方がいいなあ。

いつの間にか寝ていた。二十時ぐらいに目が覚める。頭がいたい。今日は風呂にはいるのをやめる。熱燗を飲みながら執筆をする。薬を飲んで寝る。