kowさんは天ざる大好き

創作に絶望すると、世界が反転した日記

7月26日(日)

眠りすぎて目がとろけそうだ。目覚めは悪くない。ただ、退屈な世界に来た。レベル1で身体能力が底辺なせいか身体は重い、賢さが底辺のせいか何も考えられない。夢の中ではファンタジーの世界で誰かとパーティを組んで何かと戦っていた気がする。前線でたたかう職業なのにチキンがですぎて後方でうろたえていた。でもパーティはオレを白い目で見ずに励ましてくれた。オレは疑心暗鬼に陥る。オレは非常食としてこのパーティに参加している気がする。かくある戦史においても食人の事実は多かったし、単独で兵站能力をもつパーティとしては合理的だ。食糧とならないためにはそれ以上の戦力となるよう成長しなければならない。そのためにはリスクを覚悟して前線にでなければならない。目を覚ますと世界を俯瞰的に見られる。二次元の存在が空間を感じられれないように、目が醒めた世界は次元が一つ上にあるきがする。神ではないが、それに近い存在。オレは夢の内容を理解しても夢のなかに干渉できるわけではない。夢を見ていた自分を包含する世界にオレがいるわけじゃない。夢の世界とオレがここに棲んでいる世界の差集合世界にナニかはあるような気がするが。
オレの棲まう世界に戻る。いつの間にか身体やは思考は清明さを取り戻している。外は雨が止んでいる。世界の全てが停止している。時間が進んでいない。置いてけぼりの世界から抜け出している。その間に生きるためにどうでもよいいろんなことをやるべきだ。時間はとまっている、思想、哲学、歴史の課題と考察を誰もしていない。オレは今のうちに補給し、時間が進み出したときにリーマン予想を考えればいい。天符堂本舗にいって日用品を買う。田舎ではティッシュペーパーやトイレットペーパーのラインナップがすくない。またこのなからオレの生活スタイルにあったものを探していけるのは嬉しい。高品質製品から価格重視製品まですべてをためして、費用対効果がもっとも高いものを選び出す。楽しい。レトルト食品とお菓子、虫刺され塗り薬、お酒を買う。ドラッグストアがお酒売る、このマッチポンプ感、すごく好きである。レジは混雑している。時間は惜しくない。世界は止まっている。余裕である。レジがまわってくると袋を一枚欲しいと伝える。レジ担当は袋一枚ではたりないのではという顔をする。すかさずオレは自分で袋詰めしますとつたえる。カゴからカウンターにだして精算し、またカゴに戻す作業をする。時給換算で3円とか5円ですまない作業である。本当にレジ袋が環境破壊の主たる原因の上位にいるのだろうか? 目的にレバレッジの効かない政策をしているならオレは人間を辞めたい。
家に帰る。時間はまだ止まっていた。サイクリングに行くことを決める。今日は自分を少しでも殴りたい。羊鳥ヶ岳周遊ではなく、羊鳥ヶ岳の峠越えと半周コースを選ぶ。羊鳥ヶ岳周遊コースが円だとするとその中心線を越えるのが峠越えで、あとは左か右周りでもどってくる。峠越えは獲得標高で三百メートルほど加算される。林道のようなものなので二桁の勾配が続く。距離は短いがかなり負荷がかかる。三十分ほどで峠、下ってからは右回り。こちらも登り。プラス二百メートルの獲得標高。湿度が半端ない。びしょびしょ。峠の茶屋でアイスクリームをたべるのだと、気合いをいれる。でも脚が死んでいる。筋肉疲労とは違う、ずだ袋になってしまったような軋みながら動きの悪い太もも。朝飯まともなもの食ってない。エネルギー切れだ。なんとか海を望む茶屋について息を整える。するとまさかの磯貝さんである。お疲れ様、熱中症に気をつけてと労いの言葉。坂道でへろへろになっているところを見られたのが恥ずかしいがまあサボっていたこともありイキがることもできない。ペコペコとしながら世間話を交わし別れる。突然のイベントで混乱してしまいアイスクリームをたべるのを忘れてしまった。そのまま部屋に戻る。途中九%で脚を使い果たす。何故オレはこんなに弱くなったのだろう。

家にかえり、風呂にはいる。先客二名いる。今日は人に強い日だ。まるで存在しないように振る舞える。頭、顔、身体を洗うと湯船で瞑想する。一人ではないのに今日は比較的瞑想に集中できる。今日の夢やパーティーが使っていた魔法のことが気になるが追い払いながら暗い世界に沈降しようとする。今までの瞑想が五点とするなら十五点ぐらいの瞑想。百点を目指したい。自我や他我を越えた境地、どうやって突破していったらいいのか。自我でないという状況を意識している状態では逃れない境地。森田療法とか戸塚ヨットスクール療法を試したい気持ちある。
風呂上がり、眠い。Amazon Prime をみると Amazon.co.jp: 俺、ツインテールになります。【TBSオンデマンド】を観る | Prime Video が配信開始している。くだらないなあと思いながら、病的にツインテールが大好きなオレ向けの作品であることを理解する。正直、オレも自分をかわいいツインテールの女の子と思い込んでうつ病日記を書きたい。戦隊ものツインテールとか最強のアニメである。第一話を見終わったあとに異常に性欲が亢進してしまったのでこれは嘘ということにしてオレはそんな俗物ではないんだと思い込むことにした。ツインテールの良さとはなんなのだろうか? あまり考えたことない。歴史ではなくとても個人史的なことだろう。十四歳末期のツインテール論という本をかいてもいいかもしれない。オレは未だに自分が書きたい本のテーマがみつかっていない。二話はまた生きるのが嫌なときになったら見よう。
疲れたので仮眠する。

起きると二十一時。明日は仕事だ。このまま寝ても良いかなと思うが執筆作業をしなければと思う。この執筆作業がなにを意味するかは分からないが、必要だと思うときがある。ぬる燗でゆっくりと頭をほぐす。オレには友人が何人いるだろうか? ここでは議論をわかりやすくするために友人の定義を決める。友人とはどのようなものであるかは個人的なものであるから、この定義について思いが違ったとしても割り切って欲しい。三年以内に互いの部屋に訪問したことがある人のこととする。リモート友人が存在しえないという定義は自分のなかでの定義にしっくりくる。従って友人はゼロである。かつて友人だったのはヤマシタさん、そのまえは、@lice である。十二歳のころから友人はいなかった。友人とは酒を飲んで本音で話すことを恐れなかった。嫌われるかもしれないことをいって喧嘩になってもまた酒を飲もうと思えた。十四歳なりの幼稚な友人観にってオレの友人になろうという人は誰も居なくなった。十二歳を終えて気づいた。友人であり続けるためには友人であるための心遣いが必要だということを。オレはSFや精神分析に傾倒しそこで議論できないことを下にみるという、屑オタクになっていた。おれが本当のオタクなら突き通せばいいのだけど、にわか、という痛々しいオタクだった。いまでもそういう痛々しいオタクをみるとオレは胸が痛む。虚栄心は成長につながるから、などと励ましたりもするが相手はその言葉の意味を理解してくれない。
オレは友人がゼロになってしまった。いま、友人が必要だと感じている。あやはただ正しくしく、オレはただ間違っていて、友人ではなれなかった。この二人の対話はもう結論がでてしまった。一人でもいいから友人が必要だ。レンタルフレンドでもいいしレンタル彼女でもいい。荒唐無稽な話を真剣に聞いて、オレがリスクを冒してもいいという相手が必要だ。

今日も二人っきり。薬をのんで寝る。