kowさんは天ざる大好き

創作に絶望すると、世界が反転した日記

7月30日(木)

スヌーズを止めることすら難しい。目を閉じたまま音の源を探り画面をタップする。なんでもいい、不快な音を止めたい。寝るか寝ないか、ギリギリで意識を保っている。まぶたを開けたのは七時すぎ。頭のなかに泥水がつまっているようだ。ちゃぷちゃぷんと音がする。前日の酒が少し残っている。胃の不快感、胃薬を飲むようになってからは少しマシにはなっている。

昨日は仕事も残業、そのあとにエクリプスの企画会議で二十五時までひっぱってしまった。寝たのは二十六時ぐらいだろうか。睡眠の質は悪いし、お酒は残ったままだしメチャクチャである。アル中はまあ一滴で元に戻るからなあ。でも、お酒の力をかりないと自己がシャットダウンしないんだ。誰もが十四歳のときに、「くたばれ、このクソ自意識」と叫んだだろうけど、罵倒したところで自意識は亢進する一方なのだ。お酒をのんで眠らせておくに限る。
エクリプスはシナリオライター不在という夜も眠れない問題をメンバーで共有しながら、それでも勇気をもってプロットの企画を検討する。宮崎駿のいないジブリ庵野のいないエヴァ、押井のいないパトレイバー麻枝准のいないkey、スーパーゼネコン設計の太陽の塔……オタクコンテンツには優れた作品に一人の名前が紐付くイメージをどうしても持ってしまう。GoFのような個人名抜きでよいアーティファクトに出会うという体験が少ないし、あったしても印象が残りにくい。でもそれは絶対のルールじゃない。なら突破する何かがあってもいいはずだ。オレはどちらかというとそういった創発による突き抜けて優れた作品があればいいのにと思う。なぜ、宮崎駿という個人がアーティファクトの品質の上限にならなけばならないのだろうか? エヴァ庵野庵野個人の力で新しい作品を生み出せているのだろうか? この問いは @lice が「一旦、作者について置いておく」ことを試すきっかけになった。もうずっと前にオレはこの問いと向かい合った気がする。作者はいつだってついて回る、だからそこから去る必要がある、という非論理的な展開は去人たちⅡで表現した通りだ。個人の能力の上限がアーティファクトの上限になるとすれば、人間は生理学的な情報処理の上限に縛られる。そして記号学認知科学のDC/AD変換装置における情報伝達のレイテンシの上限が人類の知識の限界になってしまう。さらに、コンピューターを情報処理の補助装置として使っていくとすると、その情報処理の仕組みが人間の知識、解釈に影響を与えるようになる。情報処理方法に人間が合わせるようになると主体が人間にあるのかコンピューターにあるの分からなくなる。この構図はやり尽くされたSFのテンプレートでもある。しかし、その環境状況下にキャラクターを送り込んで徹底的に妄想的に妄執的に偏執的に主観を語らせる試みを人間はやっておかなければいけないのです。自分自身のために。感覚、悟性、理性の境界を感じて快楽感じるべきなのです。その境界が曖昧になっていく今、わざわざ、それをやる必要があるのです。でもそれを分かってくれるのは一握りのプレイヤーだけなのです。しらんけど。
打ち合わせの合間に雑談をする。ラーメン大好き河合さんも行方さんもロックだなあとおもう。価値観や体験の話をきいていると、オレも盗んだバイクで走りだしたほうがいいのかなと思う。でもそれは窃盗だし。ロックが犯罪を助長しているっていう勘違いがどうもオレの中にあるようだ。河合さんも行方さんもアナーキストとしておこう。まあオレの勝手な分類だし、誰にいうわけでもない。永ちゃんの界隈ともトラブルを起こしたくはない。エクリプスはアナーキスト二人とうつ病サラリーマン一人がが企画をつくっている。こう聞くとすこしだけ期待のもてる企画だ。なにか思いもしらない化学反応よ、起こってしまえ!

さあ、今日もおぜぜを稼ぐためにお仕事、お仕事。一人作業がおおいし、やっておきたいタスクもたまっている。午前中は組織課題についての分析作業。途中、DMがきてイラッとする。オープンチャンネルで発言する勇気! プロジェクトチームやスクラムのことについて聞いてもらえるのは光栄と思うが、そこで困っていることはスキルを持っている人ではなく、チームメンバーに問いかけることだ。対話がないのは希望がない証拠。関係が悪い状態になったら勇気もなにもあったものではない。それはそうだけど。指揮統制型のチームリードを買ってきっかけを作ってあげるのがいいんだろうけどオレがつまらないんだよなあ。午後は趣味のコーディング。一人作業がつまらないので、チャットでアイコン芸をやってかまってもらう。コミュニケーションは苦手だけどボケてちゃんとつっこまれると楽しい。お笑い芸人という選択もあったのかも知れない。いや、ないな。頭がまわらないのでつまらないことでも、苦痛を感じることなくできる。そのダメゾーン状態にはいるとゾンビのようにタスクが終わるまでのそのそと続けることができる。結局、パフォーマンスもでてないのに残業してしまう。

知恵熱で頭の泥水の水分が蒸発してヘドロになる。眠いけどなにか脳の奥は覚醒している。躁になりかけかな。風呂にはいる。風呂上がりに冷凍ご飯と冷凍お肉で簡単焼き肉丼。エバラは至高。されど、スタミナ源のタレはあらゆるタレのなかで究極。

お酒を飲みながら執筆作業。この二日間の記憶があんまりない。忙しすぎて、自分がいま正しいことをしているのか、間違っている可能性はないか、ふりかえる時間がなかった。アドレナリンジャンキー化するスーパーエンジニアたちをなんども見てきた。象牙の塔を本当に作っちゃっうんだけども、それは神にしか使いこなせないというキワモノを生み出すスーパーフィーバータイム。自戒。

お薬を飲んで寝る。頼むから今日は八時間寝かせてほしい。