去人たちを作れなくなったうつ病プログラマーの地方生活日記

創作に絶望すると、世界が反転した日記

9月18日(金)

生きていたい。生きていたい。目が覚めると畳の上で寝ていた。酒を飲みまくって正体を失っていたらしい。二日酔いはない。たぶん、お酒を飲みながらクスリを飲んだのでそちらの影響だろう。熟睡感はないが、眠気もない。ただ全身がだるい。見回す世界はコントラストがひくい。奥行きもない。のっぺりとしている。異常に拡大している自意識をこの世界に設置するには無理がある。スマホには燃えるゴミの日のカレンダー通知が来ている。ゴミを捨てなければ。オレはオレをゴミ袋をにいれて燃えるゴミに出す。

仕事を始める。胸が苦しい。イライラする。誰とも繋がっていない。Slackのチャンネルでメンション爆撃をしてまわりたくなる。Slackの雑談で自己を叫びたい。伝えたいことなどない。オレは存在しているのかを確かめたいだけだ。オレは死んでいてそれに気づいていない地縛霊ではないだろうか。誰にもあわず会話もしていないと、本当に世界が幻に見えてくれる。オレがオレであるままでいれるちょうどいいリアクションしか世界からは返ってこない。あまりにもできすぎている。マンガのキャラクターがこれは夢ではないかと頬をつねるように屋上から飛び降りてみたい。たぶん夢のような気がする。かぶりをふってバグ修正に注力する。吐き気がする。境界づけられたコンテキストを突破して私怨が依存性逆転して侵入してくれる。オレは大きな自己を牽制する。小さな自己にエネルギーだけに注力する。しかし、思考はもって三〇秒。大きな自己の侵入を排除できない。コンテキストスイッチが短い間隔でおこる。そのたびにメモリりジャンプしたり、ストレージに情報をスワップアウトしたり、ストレージからスワップインしたりする。そのあいだ、判断をくだす脳みそは虚無を味わう。人間という装置はほんとうに脆く、柔軟性がない。
デイリースタンドアップでも、数十秒ごとに頭の関心事が入れ替わる。連続性をもった会話をするのに苦労する。オレはチームメンバーに関心を向けることが出来ない。デイリースタンドアップととしては成立していない。ちがう、いまはオレ一人にしてほしいのだ。こんな汚れたオレを見て欲しくない。ゴミ廃棄されて回収待ちのクソみたいなオレを誰にも見られたくない。オレなんて死ねば良いと思う。でも死んだ方がよい合理的な理由はない。人に迷惑をかけても死をもってつぐなうほどのものはない。一切ない。死刑など無用だ。死刑を望むのは共感的想像力にだけ長け、論理的共感力が足りない日本人のみだ。そもそも死を以て償うという異常な常識はなにか? 今日もオレは自分が自死しない合理的な理由をしっかりを述べられる。社会に適応できず、社会的な決着がつけられないと、自分勝手な決着をつける。自死しない合理的な理由を考えるのは何の解決にもならないのに、それをすることで誤魔化そうとしている。誰にも見向きされないことを悩んでいるのであれば、でかけて誰かに話しかけてみればいい。恋活をするならマッチングアプリに課金したらよい。ストーカーになって好きな人に迫った過去を思い出してみればよい。内的には他者に対して病的な執着をしめせるのだ。それを抑圧して現実的に解決しなかったのが問題だとは考えないのか? 世界の人口はどんどんふえている。オレを理解できるような人間もそろそろ何人がではじめていいのではないか。でも逆に考えればほとんどに拒否されるわけだが、容姿や経済力でなじられるのはまあ心は痛まない。自他共に認めるやつだからだ。意識していない口調、しぐさ、奔放、性的嗜好、趣味、このあたりを本気で拒否されるとかなりのダメージがある。これが怖いから引きこもっている。脱衣を要求するときに靴下は脱がないで、という要求は周囲を困惑させることを知っている。はぁはぁ。それにオレが血縁に関する異常な複合観念(コンプレックス)はとくに関係をこじらせる。セカイ系はいまでも救いである。気がつくとデイリースタンドアップが終わっている。いや、おれが終わらせた。オレは午後休をとることを決断する。頭が使い物にならない。脳みそが暴走していて一貫した思考を継続させる状態にないことをさとる。一言でいえば役に立たないおれは死にたがっている。本当に死にたいという言葉が数十秒おきに想起されてくるのだからやっかいだ。そのたびに不合理な観念だと合理化するが、もはやそれにも疲弊して合理的じゃないとしても死んでもいいのでは? などと思い始める。ブラックジョークで済ませられる程度ではあるが。

午後休をとり脳みその過活動および暴走から逃れてるために、寝る。死にたいと思うならそれでいい。なんとでも思うが良い。死にたいの虚度は実際にそれをするまでとは遙かに隔たっているし緊迫もしていない。寝ようと寝ようとするが一向に眠れない。あまりにも腹が立つ。なんでこんなに勝手に観念が想起されるのだ。頓服で抗不安薬を飲む。これでダメなら病院に行こう。強いクスリが欲しい。

目が覚めると一七時を過ぎている。冷凍おにぎりを食べる。そして寝る。もう寝るほかない。寝て気を失いことは死ぬことの練習に似ている。違いはだた起きるか、起きないかだけ。