01月14日

朝7時まえにスマホのアラームが鳴る。止める。腕がゴム製になったみたいに力がはいらない。背中に重しがのっている。起き上がれない。ウツはどこまでオレを苦しめるのだ。

結局、布団から出たのは10時前。寝ぼけ眼のまま仕事を開始する。今日もホッシーとペアワークである。胸が苦しい。本当に胸がきゅんきゅんするんだということを知った。しかし変な人と思われるわけにはいかない。この感情は隠さないと。
オレが助っ人で入っているプロジェクトも終盤にはいってきて、作業のリードはホッシーに任せることが多くなってくる。オレは意見を述べる程度で指示することはほとんどない。ペアリングの呼吸もよくこのへんは純粋に相性がいい。考え方、感性が近いのと議論にたいして互いがオープンに構えられることと、心理的安全性だろう。正直、ホッシーにそれは違うよねーと、気軽に伝えられるし、それにたいして互いにポジティブに反応できることが期待しあえていると思う。よいチームだ。
午前中も作業をサクサクすすめて、休憩で雑談をする。雑談では休日の過ごしかたは女性の好みなんかをきいたりする。そんなの聞いてもどうにもならないのだけど、オレの乙女心はそうやって自分を追い詰めたいらしい。

お昼休憩。ウツのせいで疲労が半端ない。あとパンツがびしょびしょになっている。ホッシーと雑談しているうちに、よくないお汁がでてしまったようだ。当たり障りのないロリ系女性がでている成人向けビデオを鑑賞して一旦「無」にしてから、お風呂にはいる。オレみたいな変態にはなりたくなかった。でもいい、そんなに遠くない未来にオレはきっと死ぬんだろうから。誰のメンツも潰さない。痕跡は残さない。すべてを消去する。それでいい。わたしは当人が望んだように孤独に死んでいったのだ、と墓石に刻まれる。なんて幸せなことだろうか。

午後の作業も作業と休憩、雑談のローテーション。ホッシーが元カノにふられた話をきいて深く考え込む。あまりにオレの乙女心が出過ぎて、なぜ、なぜと深追いしてしまった。ホッシーがその話はもうやめましょう、暗くなるんで、といってオレは謝罪する。ふられたのに今でのホッシーは彼女のことが好きなんだと思うと悲しくなった。よくわからないけど、オレはただのロリコンのはずなのに、なぜメンヘラになってしまったのだろう。15歳にしてロリコン、ショタ、メンヘラか。倍満である。

身体がだるいので早めに退勤する。性的なエネルギーは高まっているが勃起はしないし、射精して発散することもできない。もう、ホッシーのことは忘れよう。プロジェクトも終わるんだ。フロイド先生は人において異常でない性欲はないといった。生物学にはそうだろう。でも、ここでは多数派ではないという性的嗜好は一生隠し通さなければならない。一族、先祖まで愚弄かかる人間が現にいるのだ。オレはカッターを手首にかけてぼんやり考える。身体的苦痛で問題を後景化させるつもりか? だったら酒でも飲めばいい。原因は一緒でも後者の方が遙かに生きやすい。結局、どちらも野垂れ死ぬんだけれども。

ジャックダニエルをロックでクスリを流し込む。うまい。うまくて涙がでる。死ぬまではしっかり生きたい。