kowさんは天ざる大好き

創作に絶望すると、世界が反転した日記

 プロジェクト

フリーソフトの製作とかいって、甘く見ているとまずい。
ある程度の自由度はあるとしても、工数算定とスケジュール管理のプロセスはほとんどかわらない。そんな、みんな自由にやっていればできるんと違うの、という考えでは完成するものもしない。
こういう経験ができることも、かなりこの製作の大きな評価面であると思う。各担当が自分の役割をただやっていればできるというものではない。各担当間の調整も必要だし、問題管理、進捗管理もしなければならない。そのところは、わたし自身あまくみていたことを、認めなくてはならない。
会社の仕事でプロジェクトマネージャがあくせくしているのを不思議におもっていたが、なるほど納得である。この少人数のプロジェクトですら、なかなか上手くいかないでいるのだから、忙しさも納得である。開発ではなく、創作ということもあるだろけど。
創作には完全な仕様を求めない。それは、刻一刻と成長していいと思っている。でも、どこかで仕様をクローズしなければならない。そういう決断をしなければならない。これはこっちのほうがもっといいんじゃないか、っていうのをどこかで止めないといけない。各担当に及ぶ仕様変更こそが、開発で頭を悩ますところだ。会社の仕事は、仕様の同意が得られてからの開発だから、安心してできるが、創作はよりよいものを探究するものだから、なるたけそういうのは採用したい。
創作は形になってから、「こっちのほうが」というのが見えてくるというのもある。モックアップだけではわからないところがある。(あるいはわたしの想像力が足りていない)


一人の作業だったら、いくらでもやり直しがきくし、仕様変更もOKだ。
納期もあるわけでなし、勝手に開発期間をのばすのも自由だ。
でも、誰かに作業を依頼するとなると違う。
自分のやり方を他人にお願いするのはできない。
そういうことのなかで、やりたいことができなくなっていくのを見るときほど切ないのはない。そういった自縛は創作において愚劣でありながら、どうしても必要になっていくのだなぁ。
そういうことも、方針管理や、目標管理をすることによって、多少の改善はできるのかもしれない。わたしはプロジェクト管理に関しては、まだまだド素人もいいとこ。