kowさんは天ざる大好き

創作に絶望すると、世界が反転した日記

カフカ・変身を見よう

週末映画ばかり借りて観ていた。
009 RE:CYBORGスチームボーイ、変身という自分の中見逃した2本と、そして最近良かったカフカ映画化の観ていなかった変身である。

009 RE:CYBORG は、これならブログに書けるな、とか嫌らしい打算を考えたぐらい予想に反してぐっときた感じ。ところが、それを押しのけて早めに書いておきたいと思ったのが、カフカ・変身である。

変身

城、審判とみてきて、次は変身である。カフカの代表作といえば変身かとおもう。あたしも、カフカで最初に読んだのは変身で、とびはねるほど興奮したことを覚えている。
すっかり忘れていたのだけど、映画を見始めて気付いた。変身は城や審判と違って、主人公が虫である。瞬間なぜか、頭の中ではスターシップ・トゥルーパーズの映像が再生されて、まじかあ、CG絶対にやべえ、などと先に見ていた、009 RE:CYBORGのサイボーグらしいCGとは別の危機感を覚えた。
そんなおちゃめな現代っ子なkow@suhito、毒虫登場にすっかり息をのんでしまったわけです。そしてすぐさま、そうか、この手があったか、という興奮しまくりである。
小説に書いてある独白は最初だけで、あとはグレーゴルまったく語らないという徹底した毒虫ぶりにまさにため息であります。
一定のジャンルばかりに触れていると、想像力も固定化されてしまうし、そういった洗脳状態を解いてくれたということで個人的に大満足な映画でした。

どくむしかわいいよ!

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