kowさんは天ざる大好き

創作に絶望すると、世界が反転した日記

『自転車でゆるキャン in 九州』の自転車を語る夕べ

ほんとうは怖くないスポーツ自転車

自転車乗りの人ってなんか、めんどくさいって思ってませんか? 
ロードバイクいいなあ」とつぶやいたら、すばやく駆けつけてきて、聞いたこともないような言葉でいろいろと自転車をオススメして、買うと言うまで引きさがらない困った人たちだと思っていませんか?
かく言うわたしもずっと、そういう人たちなんだと思っていました。
悪意はないのはわかっているのですが、そこまで詳しくないとロードバイクってのっちゃだめなんだって、逆にロードバイクから距離を置いてしまっていました。

なので、スポーツ自転車ようわからんっていう人も、アレルギーがでないようにカタカナ少なめで書いていけたらいいなと思います。

旅用自転車はどのタイプがよいか

よく街で見かける自転車はおおきくこんな感じ

ママチャリ

いつものっているあれ

マウンテンバイク

砂利道とか荒れた山道なんかを走るが得意

ロードバイク

舗装路をとにかく楽に速く走るのが得意

クロスバイク

ベースはマウンテンバイクで、とロードバイクいいところを取り込んだ感じのやつ。
明確にこうなっていればクロスバイクという定義はないみたい。ハンドルは棒状のバーハンドルになっていることが多いですね。

わたしも長いこと、クロスバイクに乗ってきました。
自転車キャンプもクロスバイクですいすい好きなところに行けていました。

2018 夏。
苦楽をともにしたクロスバイクに故障が多発。距離をのればどうしても部品は消耗するのでしょうがないし、これまでにも乗った距離相応の修理、交換してきました。
ただ同時にいろんなパーツが交換時期に来てので、合計の修理の見積もりが結構な額になりました。
よし、買い換えを考えよう!

これまでもニーズを満たしてくれていたクロスバイクを買うか。
ロードバイクだけどオフロードもいけるようなヤツがいいかな。
それぞれどんな自転車があるんだろうと調べ始めました。

選ばれたのは『RENEGADE EXPAT』 でした

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出典:RENEGADE EXPAT - レネゲード エクスペット / Jamis Bicycles - ジェイミスジャパン

オフロードも走れるロードバイクは近年注目のカテゴリです。
各社からさまざまな自転車が出てきていて、希望に近い自転車をピックアップして比較しているだけでも何日も過ぎてしまうほどです。
その中でもオフロードも走れるというだけでなく、キャンプ道具などを積んでロングライドする自転車のカテゴリが「アドベンチャーロード」というカテゴリです。
このような「アドベンチャーロード」というカテゴリに自転車を作っているメーカーは多くありません。その中で一番有名なのが JAMIS の RENEGADE というシリーズの自転車です。

ポイント1:バッグを背負わないで良いだけの積載力

クロスバイクにのってキャンプに出かけるときは、大きめのバッグを背負って行っていました。
キャリアは付けていましたが、それでもなんやかやで荷物が積載できません。
バッグを背負うと汗で背中はびしょびしょになって不愉快のこの上ない。
さらに肩、腰に負担がかかってロングライドともなると、全身疲労とストレスとの塊になります。
というわけで積載力のポテンシャルをもった「RENEGADE」がバッグから解放してくれる!

「RENEGADE」は後部にキャリアを付けるダボ穴があります。
さらにフロントフォークにも荷台を付けることができるダボ穴が2つあります。フロントフォークのダボ穴はかなり強力です。

ポイント2:クロモリ(≒鉄)のフレーム

ロードバイクは軽量化して楽に速く走ろうとします。
ですが、キャンプに使うとなると砂利道はあるし、重い荷物を自転車に積むので自転車自体が頑丈でないといけません。
ロードバイクは軽量化のためカーボンやアルミを使うことが多いのですが、カーボンは衝撃で割れやすい特性をもっていて、耐久性の面で引けをとります。
アルミはそこそこ軽量で強度もあるので選択肢に入るでしょう。
でも、それよりも強度があり、衝撃吸収にすぐれたのががクロモリ、つまり鉄のフレームになります。

重い荷物を積んでも安心、衝撃吸収にすぐれているので砂利道でも振動がすくない、なので身体に負担がすくなく疲れが低減できる。
鉄なので何かあっても溶接で直す荒技ができる、というのも利点です。

ポイント3: あとは自分の好みと価格で相談

自転車は高価な買い物です。そうそう買い換えられるモノではありません。
RENEGADE シリーズ、ハイエンドモデルは ¥460,000、エントリーモデルは ¥99,900。
形はほとんど一緒なにに、この値段差、もうなにがなんだかわからねえ。
高いほど車体重量が軽くなって、パーツも軽いだけじゃなくて性能もよくなってよく回るようになる、っていうことを信じるとよいでしょう。
上にいけばいくほど微妙な感覚の世界な気はしますが。
パーツなんてあとから代えられるので、お試しのエントリーモデル、という割り切りもいいでしょうし、
ある程度パーツのことがわかってきたらグレードごとのパーツの違いを吟味してお財布と相談しながら買うというのも良いでしょう。

最後の決め手は、デザインを気に入るかでしょう。
どんなに狙った性能でもデザインやカラーリングが気に入らないとずっともやもや↓気持ちになります。

自転車に総容量58.3リットルの積載量を確保した話

リアキャリアとトランクバッグ(22.6リットル)

TOPEAK(トピーク) MTX トランクバッグ DXP BAG19800

TOPEAK(トピーク) MTX トランクバッグ DXP BAG19800

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topeak のキャリアは「クイックトラックシステム」が特徴でバッグの取り外しがワンタッチで楽ちんです。
キャリア自体もそこそこ軽量、剛性もそこそこ。

キャリアに多いトラブルは重い荷物を積んだときの金属疲労、破断です。
重い荷物を積んで砂利道をがんがんせめると、1,2年でひびがはいったりします。
性質上、経年劣化は許容するしかないと思います。もちろん頑丈なキャリアもありますが、いかんせん重量が重いです。
このへんも自転車をどのように使いたいかによる選択かとおもいます。

フロントにカーゴケージとドライバッグ(20リットル)

フロントフォークにダボ穴がある自転車をわざわざ選んでかったのですから、ここに巨大な荷物を積みたいとおもいますよね。
サルサの ANYTHING CAGE HD をつけました。

salsacycles.com

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ここでは(けっこう無茶しながら)10リットルのドライバッグを2つ付けてるので20リットルの容量を確保できています。
同系統の商品ではブラックバーンのケージがあります。

サルサのほうが大きめの荷物を積めそうなので採用しましたが、見た目はブラックバーンのほうが好きです。
好きな方を選んだら良いと思います。

フロントバッグ(10リットル)

フロントバッグも積載量を増やすときに大事なアイテムです。
今回採用したのは RoadRunnerBags のフロントバッグ。

www.roadrunnerbags.jp
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選定で重要視したのは、しっかり固定されること。フロントタイヤとのクリアランスがしっかりとれていること。
オフロード走行も想定しているのでしっかり固定できるし、荷物が暴れないようにぎゅーっと閉めることができます。
これは実によく仕事してくれました。
ただ、フロントバッグにはケーブルとの干渉がつきまとうということを知りました。

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バッグの重量がケーブルが支えています。
シフトケーブル、ブレーキケーブルに影響でます。このせいで変速に違和感でちゃったりしてもフシギじゃない。
今回はかるくてカサのあるシュラフをフロントバッグにいれるぐらいにしました。
それより重いモノをいれるとなんかもうダメでした。いろいろ。

フレームバッグ(4.5リットル)

今回、採用したのはこちら。

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フレームバッグを選ぶとき結構迷いに迷いました。
大容量だけを重視するとブラックバーンがいいかなあと目星をつけていました。

ただ、ボトルケージのスペースを奪ってしまいます。
2018の酷暑ロングライドを経験し、走行中でも水分補給は絶対必要だとわかっていたので、「ボトルケージの活かし」は必須でした。

スリムであることと、ついでに防水仕様がいいな、ということでこの商品になりました。

ボトルは 500 ミリリットルのショートボトルにして、ボトルケージも横からとりやすいものにしました。

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これでフレームバッグがあってもボトルケージを活かせます。

サドルバッグ(0.7リットル)

リアキャリアとトランクバッグを積んだあとのデットスペースを活用する!!

evoc(イーボック) SADDLE BAG ブラック

evoc(イーボック) SADDLE BAG ブラック

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店舗に何度も足を運んで、大きさを入念にはかって干渉しないコンパクトなサドルバッグをやっと手にいれました。
サドルバッグがテトリスみたいにはまった快感。
スペアチューブと工具類がちょうど収まります。

トップチューブバッグ(0.5リットル)

大容量モバイルバッテリーが入ること
さらに補給食がはいり、ペダリングに干渉しないこと!

ちょうどいいサイズです。モバイルバッテリーも格納でき、そこからケーブルを伸ばして直接サイクルコンピュータースマホを充電できます。

フロントバッグをつけたままサイコンとスマホを装備する

フロントバッグをつけたのはいいんですが、サイクルコンピューターを付ける場所がなくなりました。
とりあえず、ブルベマウントをつけて解決しました。

KCNC サイクルコンピューターパーツ ブルベマウント +190MM 25.4φ 473615 473615

KCNC サイクルコンピューターパーツ ブルベマウント +190MM 25.4φ 473615 473615

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この状態でフロントバッグから荷物の出し入れは可能です。
副次的な効果として、サイクルコンピューターの視認性が向上しました。走行中にマップをさっと確認できるので安全性向上にも役立っています。
問題は見た目がゴツゴツするのと、輪行時にちょっと気になります。

レックマウントの製品でなんとかならないかなと思ったんですが、お値段もそこそこだったのでまずはブルベマウントによる解決を選びました。

フロントにキャリアはつけない?

積載量を増やすにはフロントキャリアをつけて、両サイドにパニアバッグをつけるのが最強レシピです。
それをしなかったのは、大幅な重量増加、輪行難易度が急上昇するためです。
現在は、フロントホイールを外せば、大型の輪行バッグにはなりますがサクッと輪行できます。
フロントキャリアがつくとそうはいかない。一度、フロントキャリアをばらさないと輪行できないレベルになりますので、基本は輪行しない、どこまでも自走というゆるくないロングライドを覚悟する必要があります。
日本一周とかするのであれば、フロントキャリアでいいんでしょうけどねえ。

ゆるキャン用自転車まとめ

自転車でキャンプがゆるいといっていいのかわかりませんが、まあゆるいとしましょう。
できるだけゆるくするには、自転車に荷物を積んで身体の負担をへらすこと。
そのために自転車キャリアが搭載できるものであるもの。
別にアドベンチャーロードでなくても良いでしょう。
自転車はカスタマイズはかなりできます。好きなデザインの自転車をかって、用途に合わせてカスタマイズしていくのもまた楽しいのです。

よい自転車ゆるキャンを!