kowさんは天ざる大好き

創作に絶望すると、世界が反転した日記

勉強はきっとしなくてもだいじょうぶ

筒井康隆の漂流を読んでいて、受験勉強らしい勉強は受験直前の正月に2週間だけ日本史の参考書を読んだだけということで、愕然……
まあ、確かにある程度のレベルなら学校の授業だけで十分なはずだが。
世界文学全集とかよみまくって、演劇もやって脚本もやったりで、大学まではとくに文筆メインではなかった。
ところで、富豪刑事筒井康隆のコミカルな演技は舞台ぽいのかなとも思う。
演技の勉強で精神分析を学んだり、性格学をよんでいるのが面白い。
個人的には理屈で考えて舞台もやるもんなんかという感じ。もちろんなんにでも理屈は大事だけど、実践的なものって理屈があろうがなかろうが、その生の部分をどうみせるかっていう部分がどうしてもおおきんじゃないかと思う。
たぶん、うけてもそういう部分の現実感に興味を持ってその場に立ち会いたいとおもうんじゃないかと。
などという、感情論的な印象があったので、理屈からはいるあたりが当時にしては新しかったんじゃないかとおもう。
いまでこそ、精神分析は古いという印象だが、当時は当時で科学的根拠や信憑性についてあまりはっきりしていないはずなのでアーリーアダプタとしての立ち位置はすでにあったということなんだとおもう。
その後の作家活動のなかでも文学上の仕組みのおもしろさはこういった理論の裏付けによるもんかなと想像してしまう。