kowさんは天ざる大好き

創作に絶望すると、世界が反転した日記

5月24日(日)

占領下の部屋で身軽な寝起き。シリアルを食べながらネットニュースを眺めると、盛んに自殺者の話題が発信されている。気分が重い。正義面をやめてクソ黙って欲しい。報道が増えれば増えるほど自殺者が増える。自殺者を生み出したツールがまたそれと自覚せずに自殺者を生み出す。っていうか半分自覚的だから闇だ。うんざりだ。是非はどうあれ自殺してしまったらそれで仕舞い。事実で終わり。ちなみにリスカは焦点的自殺すら捨てた、入れ墨文化、記号に収束しているというのが今のオレの認識だ。つまり社会的ツールである。自死に記号をくっつけると一斉にみんな語りたがる、あるいはカタリタガレと勘違いしてしまうらしい。悪習は止めよう。


オレはヘルメットをかぶって電波を遮断する。オレはオレが偉そうにしているのが嫌い。山でオレを殴りに行く。標高五百メートルほどの砂狐峠を目指す。車通りはほとんどない。道はうねりうねりとほとんど直線はない。狭い道の両脇には杉の木がつづき枝が覆い気持ちの良い木陰が山頂まで続く。急な坂道はオレを徹底的に殴ってくれた。
そのあとは、適当な林道を見つけてグラベルライドを楽しむ。森林保全のための小道を見つけてちょっと奥まで行く。完璧にひとりぼっちになると、おにぎりを食べる。帰路も弱ったオレを殴り続ける。帰宅までに正味二千キロカロリーのダメージを受ける。汗だくの服を洗濯して、風呂で汗を流したあと、一息ついたら気絶するように目を閉じる。