kowさんは天ざる大好き

創作に絶望すると、世界が反転した日記

10月25日(土)

精神状況は良くなったり悪くなったりする。お酒をやめ、ポジティブに仕事し、自転車にのり、乗馬をする。世界がきらきらしてくる。空気は肺に取り込んでも肺が爛れることはない。太陽を見上げても網膜細胞はダメージを受けない。

仕事のパフォーマンスが最悪。躁と鬱の狭間で「一貫性のあるコミュニケーション」ができなくなっている。定常業務を含むチームで働くならかなり重要な観点だ。成功に対してはいつだって一定の「やるじゃない」が必要だ。軽微な失敗についてはいつだって同じテンションで「ナイストライ」といわなければらない。あるときは激怒して、あるときは励ますというのは一貫性のないコミュニケーションだ。今のオレは他者への関心がゼロだ。成功しようがしまいが、「へえ」としかいえない。これは最後のコミュニケーションだ。消極的コミュニケーションの拒絶。オレはオレの世界だけに生きている。仕事のコンテキストもない。ただオレの世界。荒廃し、死ぬか死ぬまいか、死んではダメだという判断が常に繰り返される世界。「生きていて意味があるか」という自分からの問いに「生にもともと意味なんかねえよ」と反論するだけのシンプルな世界。「身体が失われ、その上で運用されていた自我も消え失せる。kow@suhit のライフサイクルが終わったときその痕跡しかない。それもごく僅かで、数年を持たずに埋もれ失われていくあろう。ドメインの消失、言及量の低下、ソーシャル価値の低下。それは今死んでもほとんど変わらないだろう。あなたは生きていても何もしないから。生きていて何かしても変わらないだろうけど。あなたはすべてをやったんだろうから」
かなり強烈で極論の言葉が差し向けられてくる。オレは自分の子どもを設けることにしようではないか。はっきりいって、その手の非論理的暴論には飽き飽きしている。残りの人生は自分の子をもうけることだけに捧げることにする。18歳になったころに目標に参画していただける女性をパートナーにして子をもうける。去人たちの続きをつくるという生きる目的を勝手に与えられたお子だ。どうせオレが早く死んでしまうだろうから、お前が続きを書いてくれ。どんなものでもいい。一貫性も不要だ。物語を作らねならないという一貫性のなかで世代をまたぐのだ。
仕事のシデムシ隊は順調だ。悪くない。ただ、オレが悪さをするからメンバーが成長しない。いつも笑っている。まあいいや、ケケケケ。チームは相変わらずノイズが許されるプロジェクトに従事している。だから狂った会社のなかで、正しいやり方を挑戦する余地を与えてもらっている。この会社に不足しているとおもうので挑戦してもらいたいです、というとうなずいてもらえる。はっきりいって当社は余裕がある。一方で制約とのバランスには無頓着だ。殿様商売とはいわないが、失敗、チャレンジ、投資が下手クソではある。オレはオレのエンジニアとしての成長のために会社の余剰資金を使ってチームに投資する。チームメンバーがついてくるかどうかはわからない。でもついてこれる幅でやろうと計画する。
当社においてはポートフォリオマネジメント、プログラムマネジメントがない。あるようでない。あったとしても機能していない。機能してない機能をなんていうか? 機能策定したプロジェクトは失敗であった。どうも当社はアーティスト揃いだ。オレたちの最強の彫像ができた。評価はどうあれ、オレたちにとっては最強だ。プロジェクトは完了する。プロジェクトはお前たちのオナニー、オーガズムのためにあるんじゃない。
当社は目的に到達するための標準的方法論がない。スタートアップの弱小企業ならまだしも、会員数もそこそこして売上規模も上がっているのだ。採用も積極的なのだから、組織がもっている「標準」はもっと増えるべきだ。

体調があまりも悪い。エクリプスのメンバーにも伝えた。もうオレはダメだ。行方さんやラーメン大好き河合さんは考慮するとはいってくれた。ここまで悪化するとエクリプスは重荷になってしまった。仕事はもっと重荷である。生きていることがもっともの重荷だ。去人たちも重荷である。もっともの重荷といってもいい、去人たちは。作り得るものを作らないでいるといつも責め立てられている。それを意識しながらエクリプスを作っているのはかなりきつい心理的状況だ。べつにオレだって言い訳はある。去人たちの続編はオレだけではつくれない。誰かが必要だ。@lice はいない。@lice のかわりの誰かをオレはわかっているのか? わかっていない。協働をしならければならない。そういう意味においてエクリプスは大事なP`Jだ。やりきりたい。やりきりたいけど、死んでしまえはあーだ、こーだ、うーだ、ぢゅーだ、なにもかもがなくなる、死ねば良い。死ぬのが楽だ、という考えからは遠ざかろうとしている。

よくある物語だが、生まれてくる前に父が死んでしまった、という状況、憧れる。
そんな、素敵な無責任な状態で死んでしまいたい。
クスリを飲んで寝る。