kowさんは天ざる大好き

創作に絶望すると、世界が反転した日記

08月12日(金)

お盆休みという期間。みんな有休。じっくり作業できるので自分は出勤する。
その日の進捗報告をする上司もお休みとなると、優先度は低いが重要なタスクを進めるチャンスだ。

プロダクトの性質上、休日だからといって問い合わせがないわけではない。
とはいえ、デバイスの不具合がほとんどだ。ソフトウェアのアップデートは基本は連休の一週間前には停止する。一般のサポート窓口からテクニカルサポート窓口にエスカレーションされて、デバイス部門とソフトウェア部門に調査依頼がくる。ソフトウェア部門では、基本は問題が発生したデバイスのログを AWS Glue からひっこぬいてデバイス部門に連携するだけだ。

バイス部門が自律的に障害を検知できないために、ソフトウェア部門の運用負荷があがっている。この問題を誰もが認知しているが、誰も改善しようとはしない。これが優先度は低いが重要度の高いタスクといえる。緊急タスクによって、エンジニアのタスクは割り込まれ、生産性の高い開発時間の確保が阻害される。

現状のプロダクト品質を維持するための運用に人員が割かれることで、成長への投資ができない状態である。オレにとっては、「いつもの状況」といえる。投資すればまだまだ伸びるのに……なんて誰でもいえる。リスクを負う立場になれば、簡単には挑戦はできないだろう。どこまでいっても100%はない。現状維持を続けても、余力は目減りするばかりでじり貧になることがわかっている。待っていれば状況が好転するはずだとみんな思う。

ただ、このじり貧に見える現場で何をするか。ただできることをする。プロダクトが悪いわけではない。その開発に携わる全員の責任なのだ。

まず、現場でできることを真摯になることだとおもう。できないことはできないこととして、誰かのせいにするのでもなく、自分のせいでもなく、一つの結果なのである。できる限りの部分最適を強いられる。その中において、それぞれがほんの少し境界を越えて、接続しつづけることで、ものごとは違う層をを見せるかもしれない。

やりたいことはできなくても、何かできることはある気がする。それが転倒することもあるのかもしれない。